「上善水の如し」

万物に利益を与えつつも、周りと争わずにその形を変え続け、常に低い方へ流れていく。かの老子は流れる水の姿に最上の善=上善を見出し、理想の生き方と説きました。時に岩をも削る力を持ちながら、決して見返りを求めず流れ続ける水のように、真摯に蕎麦と向き合いたい。私達はそんな意志を込め、店名を「上善庵」と名付けました。毎朝丹念に打ち込む江戸前蕎麦を、ぜひごゆっくりと味わいください。

江戸前蕎麦を味わう

上善庵のお蕎麦は、東京・浅草で修行を積んだ店主による江戸前手打ち蕎麦です。100%北海道産の蕎麦粉は石臼挽きで香り豊か。仕込みは早朝3時に始まり、毎日の気温や湿度に合わせ、水分量などを微調整しながら仕上げます。早朝の雑念を排した環境で集中して打ち込みたいという店主の想いが、繊細な味わいをつくりあげています。

素材のこだわり

お出しする蕎麦つゆの出汁には、鰹節のみを使用。お店で削ることにより、新鮮な香りを出汁に閉じ込めます。鴨せいろ等に使用する鴨肉は、竹炭水を与えて臭みを減らした「蔵王深山竹炭水鴨」になります。また、お茶はお蕎麦の味・香りを引き立てるため、静岡産の茶葉を辛口に煎れています。有田焼の白磁の器とともに、どこまでもお蕎麦が主役の一時をご用意してお待ちしております。

古民家を改装した店舗

築150年の古民家をリノベーションした店舗は、日本建築の息遣いを感じながらも、段差を排したフラットな空間に仕上げました。カウンター席では、季節によって移り変わる庭の姿を一望できます。看板は飛騨高山の仏師、高田慈眼氏の作品。紆余曲折を迎えても歩みを止めないようにとの意味を込め、根曲り桧から切り出した一枚板に彫り込んでいただきました。また、お食事を楽しんでいただくために、テレビや雑誌類は置いておりません。季節の移ろいを感じる空間で、打ち立てのお蕎麦、お酒をごゆっくりとお楽しみください。